2015年8月25日火曜日

橋の上は風が強い

台風で強風の中、写真を撮りに行った。風に煽られて横になっている木や草なんかを撮ってみたいと思う。歩いている人はほとんどいないし、曇っていて薄暗く雰囲気がある。道端に木の枝がばらばらになって落ちていて、湿った草木の香りがする。つぶれたスーパーの駐車場に倒れた街灯が置かれていたり、中学校前のバス停の印が倒れていたりした。河口近くの川まで来ると潮の香りがしてくる。体が濡れ、雨が降ってきたかな、と思うけど、強い風で細かく砕けた波のしぶきがそこら中に充満しているような感じ。潮でべとべとする。周りがどんどん煙ってきて、遮るものがないので風が強く当たり、橋の上ではよろめくぐらいだった。台風をレポートする現場の人を思い浮かべる。橋を渡りきって川沿いを歩く。河川敷にはゴミが落ちているものだけど、いつもは落ちていないような大きめのゴミが飛んできていて面白い。ゴミのコンポジション、とでもいうような並びはいつも気になって見る。以前から入ってみたいと思っていた、建物を取り壊し中の場所に侵入してみたけど、とてもわくわくした。建物が縦に切り取られたようになっていたり、つぶれてぐしゃっとしたかたちになっていたり。大きめの水たまりもいい感じ。フィルムが残り少なく、あまりたくさん撮れなくて残念だった。ただカメラを構えても風でぐらぐら動いてしまうし、暗いこともあってブレていそう(強制フラッシュを使ってみてもいいかな、と帰りに思った)。帰り道、犬の散歩をしているおばさんがいて、なんか良かった。犬も強い風の中で野生の勘を取り戻す、と考えるも、とことこ歩く小型犬にその様子はない。大きめの鳥の羽根(多分トンビの羽根)を拾って帰宅。取り壊し中の宿舎にはまた行きたいと思う。




2015年8月14日金曜日

畠山:自分一人でモヤモヤと考えを巡らしているだけじゃ不十分で、気持ちを文章に書いてみたり、人と話してみたりすることにはポジティブな部分がありますよね。最近はSNSなんかで大量の情報が本当にスピーディーに行き交っていますけど、ゆっくり喋ってみることで生まれる言葉や意味が絶対にあるんですよ。そうすることで窮屈な概念と概念の間に少し隙間が生じてきて、空気が流れ始める。そうやって頭の熱が少し取れるんです。

畠山直哉のゆっくり考えるススメ「写真家は過去と付き合う仕事」 http://www.cinra.net/interview/201508-hatakeyamanaoya




落ちている 鳥の羽根拾う いつからか 髪を撫でるよう 水の中

人目を避け 濡らしたティッシュで 膝を拭う
地面も植物もカチカチに凍っている 階段を降りる

20円の 端材を使って 箱作る

セーターの 穴に出入りするリスの 集める椎の実 裾からこぼれる

盆休み フィルムの現像 もう少し先

2015年8月8日土曜日

Bas Jan Ader, Selected Works


Fall 1 (Los Angeles 1970)
Fall II (Amsterdam 1970)
I'm Too Sad To Tell You (1971)
Broken Fall (Geometric) [West Kapelle - Holland]
Broken Fall (Organic) [Amsterdamse Bos - Holland]
Nightfall

Bas Jan Aderの「Broken Fall (Organic)」、木の枝にぶらさがり川へ落ちる映像作品。

2015年8月6日木曜日

8/6

妹、甥、姪、叔母、従姉妹で川遊びに行った。木々が茂っていて涼しく、水は冷たく気持ち良い。木登りをしていたら、ビーサンの鼻緒部分が取れ、バランスを崩し川へ落下。大きなケガはなかったけど、衰えを感じる。足を踏み外した瞬間、「落ちるのは恥ずかしい、回避したい」ということと「肩にかけている妹のカメラを濡らさないようにしないと」ということを強く思い、何とかしようとして何ともならなかったんだけど、その一瞬のうちに「何とかしようと思うこと」、それが普段とは違う速さで体を巡る感じが面白いし、懐かしかった。子供の頃のほうがこういったことをたくさん感覚していた気がする。それに合わせて体がしっかりと反応すると良いんだけど…でも木から落ちて死ぬのもまぬけでいいかもな、とも思う。予備のフィルムは持っていったのに、カメラ自体を忘れたので写真は無し。

今年も出身校が甲子園に出場しているので応援する。楽しみだな。

庭で見かけたハグロトンボ、綺麗だった。黒い羽、緑の体。ひらひらと優雅に飛ぶ姿は、トンボよりも蝶に近い。